バ=ラン県の北西端、アルザス・ボシュ(Alsace Bossue)にあるゲルランゲン(Gœrlingen/Goerlingen)は、人口およそ200人の小さな農村です。ロレーヌ台地の上、モーゼル県との境から数キロの場所にあります。人混みも大きな建造物もありませんが、牧草地と畑、木立が広がる風景、プロテスタントの独特な歴史、そして数キロ圏内の魅力的な見どころがあります。静かな田園を好む方にぴったりの立ち寄り先です。
場所とアクセス
ゲルランゲン(郵便番号67320)は、アルザス・ボシュ共同体とアングヴィレール小郡に属しています。面積わずか3.8km²の村域は、標高252〜332メートルに広がります。最寄りの町は南へ直線距離で約7kmのサールブール(モーゼル県)。アルザス・ボシュの中心となる町サール=ユニオンは、北へ約15kmです。一帯を巡るには車が欠かせません。
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村の歴史
村は14世紀初めにはすでに(Geroldingenの名で)記録に現れ、当時はサールヴェルデン伯領に属していました。宗教改革を受け入れたこの伯領には、16世紀にロレーヌやフランス各地からユグノーの亡命者が移り住み、その一部がゲルランゲンや近隣の村に定住しました。このプロテスタントとしてのアイデンティティは、周囲をロレーヌの土地に囲まれながらも、アルザス・ボシュが1793年にバ=ラン県へ編入された理由のひとつとされています。アルザス=モーゼルのほかの地域と同様、1871年から1918年まではドイツ領でした。現在も村にはプロテスタント教会があります。
あわせて読みたいオーバーシェフォルスハイム観光ガイド(バ=ラン県)ゲルランゲンで楽しめること
- 伝統的な農家や、アルザス・ボシュらしい村の家々が並ぶメインストリートをのんびり散策する。
- ゲルランゲンと近隣の村々を結ぶ農道や林道を、徒歩やマウンテンバイクで巡る。台地のなだらかな起伏は家族連れにも向いています。
- 静けさと自然を満喫する。草原の野鳥観察や、季節にはこの地方の果樹園でリンゴやクエッチ(西洋スモモ)の収穫も楽しめます。
周辺の見どころ
- キルベルクとローヴィレールは、約3km先にある同じく素朴な農村です。ローヴィレールの教会は1720年に建てられました。
- ディーデンドルフには、1577年にジャン・シュトライフ・ド・ローエンシュタインが建てたルネサンス様式の城があり、壁画により歴史的建造物に指定されています。私有地のため、外観のみの見学となります。
- 約7kmのサールブール(モーゼル県)では、買い物や各種サービスのほか、マルク・シャガールの大きなステンドグラスで彩られたコルドリエ礼拝堂を訪ねられます。
- 約7kmのフェネトランジュ(モーゼル県)は、中世の遺産が残る小さな古い町です。
- さらに北のアルスキルシェンには、建築家フリードリヒ・ヨアヒム・シュテンゲルによる1767年のバロック様式のプロテスタント教会があり、歴史的建造物に指定されています。
- サール=ユニオンには、この地方の遺産と伝統を紹介するアルザス・ボシュ地方博物館があります。
- アルザス・ボシュ東部のマックヴィレールには、ガロ・ローマ時代の遺跡(浴場、霊廟、そして西欧で発見されたなかでも最も重要なミトラ神殿のひとつ)があります。
滞在のヒント
ゲルランゲンとアルザス・ボシュを訪れるのに最適な時期は、道が歩きやすく、果樹園が花や実りに彩られる春から秋にかけてです。村には独自の観光施設がないため、宿泊や食事、見学については、サール=ユニオンにあるアルザス・ボシュ観光案内所か、すぐ近くのサールブールで情報を集めましょう。周辺には貸別荘(ジット)やシャンブル・ドット(民宿)、アルスキルシェンのキャンプ場もあります。

