バ=ラン県とモーゼル県の境にあるビュストは、アルザス・ボシュの小さな農村です。アルザス・ボシュとは、北ヴォージュの西、ロレーヌ台地の上に位置するアルザスの一地方のこと。ここには人混みも大きな建造物もありませんが、牧草地や畑、森が広がるのびやかな風景、独特の宗教史、そして北ヴォージュ屈指の名所へのすばやいアクセスがあります。
ビュストの基本情報
- 県:バ=ラン県(67)、サヴェルヌ郡、アングヴィレール小郡
- 広域行政組織:アルザス・ボシュ市町村共同体
- 人口:約470人
- 位置:ドリュランジャンから約5 km、ラ・プティット=ピエールから数キロ
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文化遺産:歴史を秘めた教会
ビュストの歴史は、領地が細かく分かれていたアルザス・ボシュの歴史そのものです。1556年、村の一部に宗教改革が導入されましたが、フェネトランジュ=ブラッケンコップ家の所領だった残りの部分はカトリックのままでした。1686年、ルイ14世の治世下で「シムルタネウム」が課され、プロテスタントとカトリックが同じ教会を共用することに。この状態は1852年まで続きました。
教会そのものも幾度か生まれ変わっています。14世紀の建物は1754年のクリスマスの日に崩壊し、1761年に新しい教会が建てられ、さらに1912年に現在のネオ・ルネサンス様式の教会に建て替えられました。シュトゥットガルトのガラス工芸家ヴァレンティン・ザイレの作とされる1912年のステンドグラスが残っています。アルザス・ボシュの典型的な農家建築が残る村の家々も、ゆっくり眺めてみてください。
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村は、アルザス・ボシュの起伏に富んだ風景や、北ヴォージュの砂岩の森を、徒歩や自転車で巡る拠点にぴったりです。北ヴォージュは、隣接するプファルツの森とともに、ユネスコの国境を越えた生物圏保護区に指定されています。
- グローフタール(エシュブール村):約4 km。ピンク色の砂岩の崖を掘って造られ、20世紀まで人が住んでいた洞窟住居は、この地方でもっとも驚くべき見どころのひとつです。約12 km(徒歩4時間)の周回コースで、グローフタールと「異教徒の岩」を結んでいます。
- ティーフェンバックとその周辺:標識付きのコースがいくつも森を抜け、美しい砂岩の岩山のそばを通ります。
- ラ・プティット=ピエール周辺のヴォージュ・クラブの登山道では、数時間の森の散策が楽しめます。
周辺の見どころ
- ラ・プティット=ピエール(直線距離で約7 km):城がそびえる城壁の小さな町で、城内に北ヴォージュ地域自然公園のビジターセンターがあります。
- ドリュランジャン(約5 km):アルザス・ボシュの中心となる小さな町で、商店やサービスがそろっています。
- サヴェルヌ(約20 km):ロアン城、木骨組みの家々、マルヌ=ライン運河のマリーナ、そして町の上には「アルザスの目」と呼ばれるオー=バール城があります。
- ストラスブールまでは車で約1時間です。
実用情報
ビュストへは車で行きます。地域でいちばん便利な駅は、ストラスブール~パリ線のサヴェルヌ駅です。宿泊は、アルザス・ボシュの村々やラ・プティット=ピエール周辺にジットやシャンブル・ドットがあります。散策に最適な時期は4月から10月。森が色づく秋はとりわけ美しい季節です。
ビュストは、静けさと素朴さを求める旅人を魅了するでしょう。ひっそりとした村、ユニークな歴史をもつ教会、そして周囲には北ヴォージュのピンク砂岩と森が広がっています。


