11月の終わりになると、古くから続く行事や伝統がアルザス全体の心を高鳴らせます!豊かで独特な風習を受け継ぎ、祝祭を楽しみ、準備の熱気を肌で感じ、そして美しい祝いのひとときを胸を熱くして見守る――それがアルザスのクリスマスです。

ハンス・トラップ
アルザスの民間伝承に登場する伝説の人物ハンス・トラップは、暗く謎めいた存在です。言い伝えによれば、ときに聖ニコラウスに付き従い、言うことを聞かない子どもたちを怖がらせるのだとか。中世の物語に着想を得たこの恐ろしい人物は、アルザスの森や山をさまよっているといわれます。「会いたくなければ、いい子にしていなさい」という強い教訓を体現する存在です。ハンス・トラップの話は冬の夜の団らんでよく語られ、アルザスの家庭に、ぞくっとするような心ひかれるひとときをもたらします。
アルザスの聖ニコラウス祭
アルザスに深く根づいた伝統、聖ニコラウスの魔法の世界へ。毎年12月6日、この伝説の聖人は村々を訪れ、いい子にしていた子どもたちにお菓子を配ります。一方、不気味なお供のペール・フエタール(鞭打ちおじさん)は、いたずらっ子たちにお行儀よくするよう言い聞かせます。パレードやクリスマスマーケット、伝統的な歌など、祝祭はおとぎ話のような雰囲気に包まれます。子どもから大人まで楽しめる特別な体験であり、アルザスの豊かな文化遺産に触れる機会でもあります。

クリスマスマーケット
モデルコースとスキー
シンボルと伝統
アルザスのクリスマスの風習をぎゅっと凝縮

クリスマスの歴史
ストラスブールのクリスマスマーケットはクリストキンデルスメーリク(Christkindelsmärik)の名でも知られ、その歴史は1570年にさかのぼります。いまや街の風物詩となったマーケットは、ブロイ広場や大聖堂前広場など、街を象徴する各所で開かれます。木の山小屋風の屋台が並び、地元の職人や商店がオーナメントやホットワイン、パン・デピス(スパイス入りの焼き菓子)などアルザスならではの品々を販売。クリスマスの世界にどっぷりと浸ることができます。魔法と伝統が溶け合うクリスマスの精神が街じゅうにあふれ、ストラスブールはまさに「クリスマスの首都」です。
ストラスブールの大クリスマスツリー
毎年ストラスブールには、年末の祝祭に欠かせないシンボル、有名な大クリスマスツリーが登場します。クレベール広場に立つこの堂々たるモミの木は、数千もの明かりやオーナメントで飾られることが多く、天然のモミの木としてはヨーロッパ有数の高さを誇ります。街の中心を明るく照らし、その幻想的な雰囲気に魅せられた大勢の人々が訪れます。ツリーのまわりを散策すれば、ヨーロッパで最も古く、最も名高いもののひとつであるストラスブールのクリスマスマーケットも楽しめます。
